インターレーススキャン方式
テレビや放送技術など映像描写に使用されている伝送方式
奇数番目の走査線の後に偶数番目の走査線が追い、まるでレースを編むよう1枚の"絵"を完成させることから由来。別名:飛び越し走査 |
(踊る?大走査線)
(詳細) |
2:1インターレスの仕組み 4:1もあったとか… |
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走査線はカメラのファインダーを通すと見えます これは走査線とシャッタースピード速度が合わないため 「こっ、こいつ動くぞ!」 |
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早い動きでは残像現象が発生 目が悪くなるという噂はコレ? |
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早い動きでは残像現象が発生 目が悪くなる噂はソコ? |
【インターレーススキャンの特徴】
ブラウン管テレビ/VHSビデオ/コンポジット映像機器に使用されている伝送方式で、映像の元となる2本の線(走査線)の奇数番目を先に伝送し、後から偶数番目の走査線を送ることで1枚の映像を完成させます。 この奇数番目(または偶数番目)のみの映像をフィールド映像と呼び、奇数/偶数フィールド2つ合わさった完成映像をフレーム映像と呼びます。2回の伝送で1枚の絵を完成させることから正式には"2:1インターレース"です
【インターレースの利点】
インターレース映像の描画能力はフレーム周波数の高さにより決まります
日本やアメリカでのテレビジョン規格(NTSC)では、フィールド周波数は偶数/奇数の走査線合わせて60Hz、フレームは半分の30Hzで完全動画という形をとります。 本来、動画の滑らかさを求めるとフィールド周波数は倍の120Hz相当のデータ量が必要ですがフィールド周波数伝送には限界点があり、そこでフレーム周波数を上げてデータ容量を抑えつつ滑らかな映像を作り出すことができる利点があります
【インターレースの短所】
映像の元となる2本の線(走査線)を絶えず伝送していることから早い動きの映像で一瞬チラツキのような残像現象が起こります。インターレースは現在でもテレビ放送系で多く使われており、間近で注目して見ると斜めに走る走査線が確認できます。 なお高画質が求められる映像/動画になると走査線を一括スキャンし画像全体を順次伝送するプログレッシブスキャン方式が採用されます
【関連項目①】NTSCとは
【関連項目②】CVBS(コンポジット)映像とは
【関連項目③】プログレッシブスキャン方式とは
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